事例詳細

「無料で点検します」といって事業者が訪問してきたので了承したところ、屋根工事を契約させられた、高圧洗浄を勧められて高額な費用の請求を受けたという相談が増えています。
事業者は巧みな言葉で関心を引き、勧誘してきます。

• 近所で工事を行うことになりましたので挨拶にきました
• 自然災害による屋根の損壊は火災保険を使って直せます！

• 近くで工事をしていたところお宅の屋根が浮いて見えたので確認させてほしい
• 無料で屋根の点検をします（中略）このままでは雨漏りする、すぐ工事した方が良い
• 排水菅点検で近所を回っています

 

ポイント

1. 必要なければきっぱり断る
   事業者はいろいろな理由を述べて訪問してきます。「屋根が剥がれている」等と言われると不安な気持ちになりますが、一旦落ち着いて、見知らぬ事業者の話を鵜呑みにしないようにしましょう。「無料で点検というので屋根を見てもらったら、屋根を壊された」といった相談も寄せられています。必要なければインターフォン越しできっぱり断りましょう。家にあげることは防犯上も良くありません。
   
   
2. 事業者名と勧誘目的をしっかり確認する
   突然訪問してくる事業者は必ず事業者名や勧誘目的であることを告げなければならず、「契約しない」と断った消費者に対して同じ事業者が再勧誘することは法律で禁止されています。もしきっぱり断ってもしつこく勧誘された場合は、かならず事業者名を確認し、このことを伝えてください。事業者名が分かったらセンターまで情報提供ください。
   
   
3. 契約は慎重に
   「すぐ工事しましょう」「本日契約してくれたら特別に割引します」などと契約をせかす事業者はまず疑いましょう。工事の必要がある場合は、複数社から相見積もりをとり、慎重に契約するようにしましょう。
   
   
4. 保険申請代行や保険申請サポート契約には要注意
   保険の申請は契約当事者自身が行うものです。保険申請を事業者が代行する、またはサポートする等の契約を結び、高額な手数料を請求されたり、保険金が下りたあとに工事をキャンセルすると高額なキャンセル料を請求されたりするトラブルも多数発生しています。
   
   
5. クーリング・オフは8日以内
   要請していないのに、突然来訪してきた事業者と契約した場合は、クーリング・オフすることができます。特定商取引法における訪問販売の場合、クーリング・オフ期間は書面を受領後8日以内です。クーリング・オフする場合は手続きに従って、期間内にハガキなど記録の残る方法で通知します。

 

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