事例詳細
オンラインゲームで高額課金!
情報通信サービス
若者
長期のお休みなどで「おうち時間」が増えると、スマホやタブレット、家庭用ゲーム機でオンラインゲームを利用する機会が増え、「子どもが保護者の承諾なくオンラインゲームで課金してしまった」というご相談が大変多く寄せられています。
子ども自身、何をすればお金がかかるのか、また、本当のお金を使っていることを認識していないケースが少なくありません。オンラインゲームを利用する際には、あらかじめアイテムを購入するときのルールを決めておくようにしましょう。
<事例1>
クレジットカードの請求が高額だったので調べると、未成年の子どもがタブレットでオンラインゲームを課金していたことがわかった。タブレットに保存されていたカード番号等の情報を使って決済したようだ。親は承諾していないので、未成年者取消しを求めたい。
<事例2>
子どもが親のカードを使いオンラインゲームで多額の課金をしていた。請求はひと月で数十万になる。承諾していない利用なので、プラットホーム事業者(※)に未成年者取り消しを伝えたが、「課金の際パスワード・ID入力を不要とする設定変更を自身で行っているので応じられない」と言われた。
<事例3>
携帯電話の料金請求が高額だったので詳細を確認したら、未成年の子どもがキャリア決済を利用してスマホのオンラインゲームで有料アイテムを購入していた。親がスマホ契約者のため、キャリア決済の上限額を5万円としていた。取り消してほしい。
※プラットホーム事業者・・・ある機器やソフトウエアを動作させるのに必要な、基盤となる装置やソフトウエア、サービスを提供する事業者(ここではAppleやGoogle、任天堂など)をいう。
ポイント!
- 保護者の承諾なく行われた課金について、未成年者契約取消しが可能な場合もあります。ただし、保護者のアカウントで子どもが課金した場合は、保護者が承諾したものと判断されて取り消しに応じられないケースもあります。また、子どもが成人であると偽って課金したと判断される場合も取消しに応じられないことがあります。
- オンラインゲームで課金するためにはプラットフォームのアカウントが必要です。子どもに保護者のアカウントをそのまま利用させることは避け、子どものアカウントを別途用意し、「ペアレンタルコントロール」を活用して子どもの利用管理、課金を制限するようにしましょう。
※参考リンク先のPDF資料[報告書本文]に、各社の参照ページが記載されているので、ご確認ください。 - また、決済時にはパスワード入力を必須とする、課金時には決済完了メールを受信するようにする、クレジットカードの明細は毎月きちんと確認するなど、課金にいち早く気づくことができるようにしておきましょう。キャリア決済の場合は、高額な請求とならないように、上限額を設定することも一法です。
- クレジットカードは審査を経て「クレジットカード会員」として認められた人しか利用できません。クレジットカード会員はカードを適切に管理する責任があります。スマホやタブレットで利用したカード情報を残したまま、自分以外の人が利用することがないようにしましょう。
もしトラブルにあってしまったら
- オンラインゲームの利用にあたっては、プラットフォーム事業者やゲーム提供会社が定めた規約に則ることが原則となりますので、まずは規約をよく確認しましょう。
- その上でプラットフォーム事業者に連絡して、承諾していない利用なので未成年者取り消しを求めたいことを伝え、話し合うことになります。
その際、利用したアカウント情報や登録メールアドレス等が調査に必要となりますので事前に把握しておくようにしましょう。加えて、利用した子ども本人から詳細を聞き取り、年齢確認画面はあったか、またその画面はどういう内容でどのように回答したか等、契約に至った経緯をまとめておきます。課金した日や回数なども時系列でまとめておきましょう。
未成年者取消しが必ずしも認められるとは限りません。また、認められた場合でも調査・返金に多くの時間を要したり、今後のゲーム利用が制限されたりすることもあります。 - クレジットカードを利用した場合は、クレジットカード会社にも事情を話しておくようにしましょう。(必ずしも請求保留になるとは限りません。)
参考リンク
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